神様は、私をこんなにも幸せに生かしてくださる。
人の目には価値無き者に見えるかも知れない私でも、
神様に愛されていることを知っているから、こんなにも幸せ。
神様がすべての人をどんなに愛し、
1人残らず皆の真の幸せを望んでおられるかを伝えたい。
神は存在そのものであり、命そのもの、愛そのもの。
だから、人間は皆1人ひとり、その神の愛に応えなければならない。
真剣に愛を持って生き抜くことによって。
そのことを伝えられたら、私は生まれてきた甲斐がある。
生きてきた甲斐がある。
病気を受け取った甲斐がある。
そして、阿南慈子である甲斐がある…
阿南慈子(あなみいつこ)
※1954年、京都福知山市に生まれ、翌年カトリックの洗礼を受ける。4歳から京都市内に在住。平安女学院短期大学キリスト教科卒業、英知大学文学部神学科卒業。1981年、阿南孝也氏と結婚し、一男一女を出産。31歳で難病の多発性硬化症と診断される。33歳で失明し、首から下はどこも動かず感覚も無くなったが、人工呼吸器を使用しながら、多くの口述筆記ボランティアの助けを借りて、詩やエッセイ、童話などを執筆する。またそれらをまとめた本『花物語』『花かんむり』『花のかおり』『追伸 花』『今、生きているあなたへ』を自費出版する。月刊PHPに1996年1月から1998年12月まで詩やエッセイ、童話を連載。著書に『神様への手紙』童話『もぐ子とお兄ちゃん』『もぐ子とお兄ちゃんの四季』(PHP研究所)がある。
2000年11月7日、46歳の時に帰天されました。
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