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これはクリスチャンでなくとも興味がある問題だと思います。

2004年度の日本の離婚件数は27万6000組にものぼり、また、子供に愛を持てずに虐待をしてしまうという悲しい出来事も年々増加しています。

夫婦が、親子が、兄弟が、また家族が素晴らしいものとなるヒントが、ここには沢山あると思います。

  4−3:両親に対する愛と尊敬
  以上をまとめると、「子どもたちよ、主にあって両親に従いなさい。」と言うとき、「両親よ、あなたがたも、子どもをおこらせてはいけません。」という命令を、両親も当然のこととして守るべきです。
親子関係は、相互の関係でもあります。救われていない親が、子どもたちに主を否定しなさいと命じるとき、その悪い結果は、親と子どもの双方に降りかかります。

「両親に対する愛と尊敬を持ちなさい。」という言葉は、若い人々への言葉として、もっとも大切です。
母親を恥ずかしいと思っている若い娘がいます。
母親の美しさが衰えていき、着る物も以前ほど見栄えもせず、母親の手がやつれてしみだらけになっているのを見たとしましょう。その娘は母親を嫌がって、友だちに会わせたくありません。
あるいは、お父さんを恥ずかしく思います。
背が曲がり、風雨にさらされ日焼した顔、長年の労苦のあとを物語る曲がった手は、子どもの人生がもっとよいものになるように耐えた結果なのです。若い人たちは、きれいな流行の服を着ている友だちに、「年寄り」の親を見られるのを恥ずかしいと思うかもしれません。

こういったことは単なる作り話ではなく、実際によくあることを私たちは知っています。
子どもたちは、両親の今までの苦労、年数、面倒、世話による老いのあとが、子どもたちへの愛情の結果であることを知っているでしょうか。お父さんもお母さんも、子どもたちのために自分自身の人生を捧げて、そのようになったのです。

あなたの命を守るために、片目を失った人のことを恥ずかしいと思うでしょうか。
両親は、子どもの命を守る以上のことをしてくれます。子どものことを心配して、眠れない夜もあったでしょう。子どもが病気のときには、看護しました。自分自身の満足や楽しみを求めず、自分たちの必要が満たされなくても、子どもたちがちょっとしたぜいたくをできるようにと願い、つつましく生活しました。子どもが勉強し、この世界で偉大な働きをするために、両親は朝早く起き、夜遅くまで働いたのです。
その結果、年老いたので、年を重ねることは尊いことなのです。そのような親を、子どもたちは恥ずかしいと思うでしょうか。

中西部のある商人が、息子を大学に送りました。そのために自分の商売を抵当に入れ、節約してお金を貯めました。ほかの生徒たちの中で息子がきちんとした身なりをし、お金に不自由しないように、彼も彼の妻もまともな服も着ずに生活しました。
数ヵ月経過したある時、この夫婦はどうしても息子に会いたいと思いました。(息子へ送金していたために、車を買う十分なお金がありませんでした。)
年老いた馬にばねのグラグラした荷馬車をつなぎ、20マイル離れた息子のいる町に向けて、夫婦は出発しました。
ちょうど二人が着いた時、クラスが終わって、生徒たちが出てきました。息子のハリーも、ほかの生徒と一緒に出てくるのが見えました。夫婦が近づくと、ハリーの数人の友だちが、彼らの古びた洋服やオンボロ荷馬車と馬を見て、あざ笑いました。
ハリーは立ち止まり、両親を一瞥し、恥ずかしさで真っ赤になりました。そして、知らないふりをして二人に背を向け、急いで立ち去ってしまったのです。深く傷付いた両親は、疲れて家への長い旅路に着きました。その夜、ハリーの年老いたお母さんは亡くなりました。

もしこれを読んでいる若い方がいたら、私はお願いします。どうかハリーのようにならないでください。
もしあなたのご両親が生きておられるなら、ご両親のところに行き、あなたがどんなにご両親を愛し、自分のためにしてくれる全てのことに感謝しているか伝えてください。もし遠く離れているのなら、愛と感謝、喜びに満たされた長い手紙を書いてください。

子どもはいくつになっても、親の子どもであることに変わりありません。ですから、両親が生きている間は、愛と尊敬を示しましょう。この世の中で、成長した息子や娘が、年老いた親に対して献身的な思いと愛を示すことは、何と麗しいことでしょう。そして、それは神様に喜ばれることなのです。

親が年老いていく時、子どもたちと役割が入れ替わります。
子どもが幼い時は、親が子どもたちの世話しました。
今度は、親の世話をすることが子どもたちの役目になり、大きな名誉になります。かつては、親が子どもたちを嵐から守ってくれました。今は、子どもたちが嵐から親を守る番です。
成長した子どもたちが強くなり、親が弱く、力がなくなります。
今までの借りを、愛を持って少しずつ返す機会が来ました。愛を持って育ててくれた信仰的な親に、全ての借りを返すことは、もちろんだれにもできません。

人生の中で、両親に必要とされたとき、また頼られたときに、温和で誠実に優しく接したと思えるなら、こんな満足なことはありません。平安があり、天国で再会する栄光の日が楽しみになります。
死を前にして、もうどうすることもできなくなったときに、思い残すことなく「さようなら。」と言えることは、本当に大きな祝福です。
クョスコニョ    [1] 
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管理人は日本聖公会信徒です。

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by 管理人 マルセリーノ(marcelino)

2005.4.15

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